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先輩看護師の声

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西市民病院

自分の経験と知識を活かして患者さんや病棟看護師の力に

学生時代からスペシャリストを目指し、留学制度のある当機構に入職しました。4年目には、認知症を抱えるがん患者さんを受け持ち、老人看護専門看護師を志すきっかけとなる経験をしました。その患者さんは「自宅に帰りたい」と繰り返し願っていましたが、力になれない自分に無力感を覚えていた時、専門看護師の方が共に悩みながら支援する姿に触れ、自分も専門知識を身につけて、あきらめないケアを実践したいと考え、資格取得を決意しました。

専門看護師資格取得には大学院修了が必要で、上司に相談のうえ看護部から推薦を受け、機構内選考を経て進学しました。留学制度の支援により、2年間休職扱いながら給与(70/100)が支給され、挑戦が可能となりました。この制度がなければ資格取得は難しかったと思います。

現在、認知症疾患医療センターで、認知症の方が地域で安心して暮らせる支援や、退院後の生活を見据えたサポートに取り組んでいます。またリエゾンチームの一員として病棟看護師への相談対応を行っています。当院は高齢の患者さんが多いため、入院中にせん妄になる方がいらっしゃるのですが、入院日数が限られていて治療が優先される急性期病院では、充分な時間をかけて対応するのがむずかしい状況です。今後、こうした課題を改善するのが、重要なミッションだと考えています。

老人看護専門看護師として活動する中で、患者さんやスタッフが望む看護に近づける実感が増えましたが、ゴールはありません。今後も研鑽を重ね、質の高い看護を提供していきたいと思っています。留学制度は貴重な体験となるので、ぜひ挑戦してください。

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