当病棟には「病棟全体で新人を育てる」という共通認識があり、各スタッフが情報を共有しながら全員で新人指導にあたっています。私自身は、自分がプリセプティだった頃を振り返りながら新人に寄り添い、相手を理解しようとする姿勢を大切にしています。プリセプティ一人ひとり、個性や成長のスピードはそれぞれ。技術の習熟度のチェックや精神面のフォローを行いながら、個々に合わせた指導法を考えています。

私を指導してくれたプリセプターの方は、勤務時間後も時間を割いて「不安なことや困っていることはない？」と声をかけてくださいました。ミスをしたときは一緒に再発予防策を考えながら、精神面もフォローしてくださいました。そんなことを思い出しながら新人を指導することは、自分の成長にもつながります。これからも新人たちが安心して、やりがいを持って働ける職場の環境づくりを行っていきたいと思います。

プリセプターさんは月1度の面談に加え、常に業務・精神・体調などあらゆる面のサポートをしてくださいます。また、プリセプターさん以外の病棟の先輩方にも、私の苦手分野や性格などの情報を共有していただいており、皆さん全員が指導をしてくださいます。そのため、プリセプターさんと一緒の勤務ではないときも安心して働くことができています。

入職直後は右も左もわからず、不安でいっぱい。そんなとき、一緒に業務を振り返りながら改善点を示してくれるプリセプターさんの存在はとても大きなものです。一日の行動や思考の整理を手伝っていただいたことで、課題解決の道筋が見つかりました。また、できていない部分に加えて「できている」部分を評価いただき、自信がついたと思います。新人とはいえ患者さんにとっては私も一人の看護師。患者さんに安心の看護を届けられるよう、今後も成長していきたいと思います。