私が所属する救急病棟には、さまざまな要因で摂食・嚥下機能が低下した患者さんが入院されます。なかなか経口摂取が開始できない患者さんや、嚥下調整食から形態をあげることができない患者さんをたくさん看てきました。「早く食べたい。形があるものを食べたい」という患者さんたちの強い思いに耳を傾けるうち、さらに専門的かつ正しい知識・技術が必要だと実感。摂食・嚥下障害認定看護師の資格取得に挑戦しました。

当院にはすでに先輩認定看護師がいたので、認定看護師の活動のイメージが掴みやすかったと思います。また、受験に関してもアドバイスを頂いた後、長期留学制度を利用しました。

現在は摂食・嚥下障害のある患者さんの嚥下評価を行い、安全に食事摂取ができるよう食事形態の調整や嚥下訓練を実施しています。また、所属の救急病棟以外でも週に1度、医師や言語聴覚士、栄養士など多職種からなる嚥下チームの一員として活動。ベッドサイドでの嚥下評価や食事形態の変更、適切な嚥下訓練の方針などについてチームで話し合いを行っています。

当院には資格取得を支援するサポート体制があり、多くの先輩専門・認定看護師が在籍しているのも大きな強み。みなさんがこれからたくさんの患者さんに出会い、看護を実践するなかで、目指したい分野を見つけてくれたらいいな、と思います。また、資格取得を目指すきっかけとなれるよう、私たちも日々実践の努力を続けたいと思います。いつか資格を取得したら、私たちとお互いを高め合いながら活動しましょう。