大学院での学びによって看護に対する姿勢が変わった
●大学院留学制度 利用(2010年〜2012年)
学生時代からスペシャリストの道に進みたいという目標があったので、資格取得の支援をしていただける留学制度がある当機構に入職しました。私が目指した老人看護専門看護師になるためには大学院を修了する必要があるので、まず、上司に相談して看護部から推薦していただき、機構内の選考を経て大学院で学ぶことになりました。留学制度の利点は、2年間休職扱いになり、その期間中も給与(70/100)が支給されることです。こうした支援がなければ、資格取得に挑戦するのはむずかしかったと思います。
大学院に通いはじめたところ、これまで患者さんやスタッフの話をきちんと聴けていなかったという課題に直面。単に聴いたつもりになっていたんです。もちろん専門的な知識は必要ですが、それを活かすためには、相手の言うことを理解する必要があるんです。そのことに気づいてからは、自分が関心のあることや苦手な領域などに向き合い、徹底的に人の話を聴くトレーニングをしました。
老人看護専門看護師として活動するようになってからは、患者さんやスタッフが望んでおられることに近づけたと感じる機会が増えました。それでもゴールはないので、これからも研鑽に励みたいと思っています。留学制度を利用して学ぶことは、質の高い看護を実践するうえで貴重な体験となるので、みなさんもチャレンジしてください。