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先輩看護師の声

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西神戸医療センター

患者さん、ご家族、そしてスタッフのメンタルを支える

当院は身体の急性期治療を目的とした病院ですが、患者さんの精神面に不調が起こることで、身体的回復が妨げられてしまうことがあります。身体と精神双方の回復を促していけるサポートが必要だと考え、精神看護専門看護師の資格を目指しました。また、医療スタッフの疲弊やストレスに対しても、組織的なサポート体制や環境作りができればと考えたことも大きな理由です。

幸い、所属していた病棟は何名もの専門・認定看護師を輩出していたため、たくさんの助言がありました。また、給与を一部受給しながら2年間大学院に通学できる「長期留学制度」を利用できました。試験で英語は必須なので、文法を復習したり、看護雑誌の英論文を読んだりして英語に馴染むようにしました。

現在は看護部所属となり、精神科リエゾンチームの専任看護師および専門看護師として、フリーで全病棟と外来の患者さんやご家族に関わっています。また、医療スタッフの疲弊やストレスを緩和するため、新人研修等の集合研修での講義や個別相談を通じて支援しています。必要時は、2021年6月より開設した「リエゾン室」で随時面談できるよう設備も整えています。

現在、いくつかの大学の授業に招かれ、専門看護師の活動の実際を看護学生さんにお話する機会にも恵まれているのですが、多くの学生さんから「精神看護は精神科の病院の話だと思っていたからイメージが変わった」という言葉をいただきます。私たち看護師一人ひとりの感性を大切にしながら、一緒に豊かな看護を育んでいきましょう。

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