現場の声を聞きながら、実現可能な感染対策を熟考
2009年、新型インフルエンザのパンデミック時に感染管理認定看護師の活躍を見て、「やりがいのある仕事だ」と実感。また、感染対策は全ての診病科・病棟の患者さんに実践できるので、どの部署でも有効な知識・技術だと思ったことが認定資格取得を目指した大きな理由です。
入学試験対策では、認定看護師の先輩からテキストを貸していただき、何度も読み返して学習しました。教育期間に入るときは、部署のスタッフがとても応援してくれたことを覚えています。入学以降は教育課程の課題があり、そこでも看護部の上司や先輩、認定看護師の先輩方が相談に乗ってくれました。
現在は感染防止対策室で専従看護師として勤務しています。現場の意見を聞いて実現可能な感染対策を検討し、COVID-19などのさまざまな感染防止対策マニュアルに反映。こうして決めたルールの周知・啓発活動を実施しています。また、感染症が院内で発生した際は、感染経路や接触者を調査し、対策を講じられるよう現場を支援。さらに、中心静脈カテーテル関連の血流感染サーベイランスと、尿道カテーテル関連の尿路感染サーベイランスを実施し、現場で改善できる感染対策を支援・指導しています。
感染対策は「ルールだから、絶対こうしなければいけない」となりがち。しかし、だからこそ「なぜこのようなルールになるのか」「感染から患者さんや職員を守るために、実現可能な感染対策は何か」を常に自らの頭で熟考することが大切です。奥深くやりがいのある仕事なので、新たに挑戦する方をお待ちしています!