病棟に勤務していた頃、腎臓移植手術が行われるたびに、病室や物品の準備、看護ケアに携わってきました。人・モノ・環境のすべてが感染防止につながることを知り、感染対策の奥深さを実感。今後はさらに根拠に基づいた対策を患者さんに提供して看護ケアの改善につなげたいと考え、感染管理認定資格の資格を取得することを決めました。

資格取得では費用面の心配がありましたが、神戸市民病院機構には費用・給与、休職など待遇面での保証があります。また課程修了後の配属は、認定資格を活かして活動しやすい環境で働けるよう考慮してもらえる、とのこと。安心して資格取得に臨めました。さらに上司からは、「認定看護師」としての活動時間の確保、多職種との連携をサポートいただき、時には悩みの相談にも乗っていただきました。

現在は資格を活かして、院内感染の防止を目標に活動しています。どこに感染リスクがあるか特定し、リスクがもたらす影響をアセスメント。常に戦略的な対策を取れるよう、院内のラウンドに注力しています。現場の声を聞きながら「迅速＆細やかに」が私の感染対策支援のモットー。また、地域に対しての教育活動も行っています。

日々の看護のなかで「なぜ？」「どうして？」と疑問を持ち、解決していくことが自身のステップアップにつながります。悩みがあれば、私たちと一緒に考えながら解決していきましょう！そして医療現場や患者さんにももっと感染対策のことを知ってもらい、全員で取り組むことができたら素敵だな、と思っています。