Voice

先輩看護師の声

Voice 12

西市民病院

自分の経験と知識を活かして患者さんや病棟看護師の力に

私はスペシャリストになるという目標をもって、留学制度のある当機構に入職しました。そして、4年目の時に認知症のあるがん患者さんを受けもった経験が、老人看護専門看護師になるきっかけとなりました。その患者さんが「どうしても自宅に帰りたい」と繰り返される姿を目の当たりにしながら、何も力になれない自分にもどかしさを感じていたところ、専門看護師の方が一緒に悩み、支えてくださったんです。専門的な知識を身につけておられるだけでなく、患者さんに関心をもちつづけ、あきらめずにケアに取り組む姿勢を見て、自分もこうした看護を実践できるようになりたいと思い、資格取得を決意しました。

現在は認知症疾患医療センターで、認知症の方が地域で暮らしていける支援や、入院されている患者さんが退院後も安心して生活を送っていただくためのサポートに取り組んでいます。その他にもリエゾンチームの一員として、病棟看護師への指導・相談を行っています。当院は高齢の患者さんが多いため、入院中にせん妄になる方がいらっしゃるのですが、入院日数が限られていて治療が優先される急性期病院では、充分な時間をかけて対応するのがむずかしい状況です。今後、こうした課題を改善するのが、重要なミッションだと考えています。

ページトップへ戻る