精神的な問題が生じた患者さんの、安心・安全な治療をサポート
入職時より患者さんの「こころ」も大切にする看護をしたいと考えていました。一般病棟に勤務したのち、5年目から救急病棟へ配属。その間の看護経験で、精神的問題が生じた患者さんたちと出会う機会があり、突然の入院で生活が一変して混乱される方や、精神疾患が原因で安心・安全な看護を充分に行うことができない事例などを目の当たりにしてきました。
そうした方々やご家族との出会いを通して、つらい状況を乗り越えられるように患者さんの心を支え、精神と身体の両方を看る力をつけたい、と考えるように。そして入職20年目、専門看護師の資格を取得することを決意しました。大学院進学制度を利用。2年間の休職期間中も給与補助を受けることで、安心して勉強に励むことができました。
現在は専門看護師として、MPU病棟(精神科身体合併症病棟)・救急病棟・救急外来で活動中。さまざまな精神的問題を抱えながら身体的治療を必要とする患者さんやそのご家族が、安全・安心に治療を受けられるように支援しています。
身体看護に精神看護を融合させながら、患者さんの精神状態やセルフケアレベルに合わせた方法で看護を実践。さらに救急看護の質的向上と看護の充実を図るため、他の看護師に対して精神看護が身近な存在となるよう、教育的支援やさまざまな相談への対応、医療チーム内の調整などに取り組んでいます。